エビネランエキスの育毛効果~エビネエキスは本当に効く?

エビネ蘭エキスの特許はあるの?

更新日:2018年5月30日

エビネランエキスの特許は本当にあるの?

エビネラン(エビネ蘭)には、本当に注目すべき効能があるのでしょうか? エビネランといえば、育毛剤で育毛効果が期待されている貴重な天然成分です。

エビネランエキスの育毛剤



エビネランエキスを使った育毛剤もいくつか登場していますし、 その効果もうたわれています。

>> エビネランエキスの育毛効果



ただ、ネットでは、育毛効果はありだの、育毛効果はなしだの、極端な意見が多いように思えます。 そこで、エビネランの効能を裏付ける「特許」「論文」がどの程度あるか、まったくないのか、調べてみました。

まずはその数から見てみます。

■エビネラン関連の特許の数

特許庁のサイト、「特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索」で、 「エビネ」で検索してみると、53件もの特許情報がヒットしました。

発明の名称をみてみると、「皮膚外用剤」「健康食品」などのコスメ系・健康関連の特許と、「磁気記録媒体用シリコン基板」など工業利用での特許など 用途も多岐に亘るようです。みるかぎり、商標情報はなさそうで、すべて特許情報のようですね。

■エビネラン関連の論文の数

論文検索(google scholar)で「エビネ」検索(日本語)しても、100件以上ヒットします。 「エビネ属」という検索結果が多く、なにかしら特殊な研究テーマなことよくわかります。

タイトルに含まれているのはこのうち20個くらい(すべて日本語論文)で、 エビネ属の種子形成、生殖器官系のテーマが多いようです。

ラン科は、研究テーマとして注目を浴びているようですが、その中でもエビネ属が取り上げられることが多いようです。 (個別テーマは理解していないので、語弊があるかもしれません。)

エビネランの育毛関連の特許は存在するの?

「特許・実用新案、意匠、商標の簡易検索」で検索した53件の内、一番気になる、エビネランの育毛の効能をうたった特許案件を探してみました。

■エビネランエキスの発毛・育毛剤関連の1つ目の特許


(11)【公開番号】特開2000-16922(P2000-16922A)
(43)【公開日】平成12年1月18日(2000.1.18)
(54)【発明の名称】発毛・育毛剤
(51)【国際特許分類第7版】
(57)【要約】
【課題】 天然植物由来の安全性かつ著効を奏する発毛・育毛剤を提供する。
【解決手段】 本発明は、エビネ属植物の圧搾物及び/又は前記圧搾物の抽出エキスを有効成分として含有することを特徴とする発毛・育毛剤を提供するものである。 更に詳しくは、本発明は、エビネ属植物の圧搾物及び/又は前記圧搾物を溶媒抽出して得た抽出エキスが、(i).カラントサイドA(calanthoside A)、 及び、(ii).前記カラントサイドAを分解するβ-グルコシダーゼ酵素により生成した2-ヒドロキシインドール、 を含有することを特徴とする発毛・育毛剤を提供するものである。


請求項をみると、 エビネランから抽出したエキスに含まれる「カラントサイドA」と、その分解生成物「2-ヒドロキシインドール」には、 発毛効果があることをうたっていますね。 このエビネランエキスが入った育毛剤を使うと、育毛面積が通常の対称品の2倍以上に増えている様子がこの特許の図解ではわかります。

■エビネランエキスの発毛・育毛剤関連の2つ目の特許


(11)【公開番号】特開平5-294813
(43)【公開日】平成5年(1993)11月9日
(54)【発明の名称】発毛・育毛剤
(51)【国際特許分類第5版】
(57)【要約】
【目的】 頭部の改善を図り、抜け毛の減少及び頭髪の成長を短期間のうちに促進することのできる発毛・育毛剤を提供する。
【構成】 ラン科植物のエビネ属,ガンセキラン属またはその他偽球茎を有する属のラン、 好ましくはエビネ,ガンセキランの植物抽出エキス、好ましくは地下茎のアルコール含有水溶液の抽出エキスを有効成分として 含有する発毛・育毛剤この発毛・育毛剤には更にビタミン類,アミノ酸類,動植物油,塩化ナトリウムを配合させ、発毛・育毛効果を相乗的に発揮させ得る。


2つ目は、今から25年以上も前の1993年の特許ですね。 請求項をみると、 エビネラン、ガンセキランの植物抽出エキスと、 「ビタミン類,アミノ酸類,動植物油,塩化ナトリウム」を配合させた発毛剤・育毛剤に対しての請求です。

とても面白いことに、 "ビタミン類,アミノ酸類,動植物油,塩化ナトリウムを配合させ、発毛・育毛効果を「相乗的に発揮」させ得る。" と書かれています。

つまり、エビネランエキス自体は、育毛効果があるのは当たり前ですが、 エビネランエキスに対して、ビタミン類,アミノ酸類,動植物油,塩化ナトリウムを追加すると、さらに「相乗効果が出る」よ、 とうたっています。

■エビネランエキスの発毛・育毛剤関連の3つ目の特許


こちらは、発毛剤・育毛剤に対しての請求ではなく、「抗フケ菌剤」という発明の名称で請求がたてられています。

(11)【公開番号】特開平11-29489
(43)【公開日】平成11年(1999)2月2日
(54)【発明の名称】抗フケ菌剤
(51)【国際特許分類第6版】
(57)【要約】
【課題】 天然植物由来の安全で副作用がなく、しかも抗菌作用の強い抗フケ菌剤を提供する。
【解決手段】 エビネ属植物、例えばエビネの圧搾物及び/またはアルコール抽出物には、 インジルビン、トリブタントリン、カラントサイドA及びカラントサイドBなどのインドール化合物、あるいはカランテノールなどのジヒドロフェナントレン化合物、 ヴォミフォリオール、アデノシンなども含まれている。圧搾物及び/または抽出物自体強い抗フケ菌作用を有するが、 その成分うち特にトリプタントリン、カラントサイドA、カラントサイドB、カランテノールは、単独に抗フケ菌性を示す。 これらの圧搾物及び/または抽出物は、抗フケ菌剤として化粧品、 シャンプー、養毛剤、石鹸などに添加して使用することができる。圧搾物及び/または抽出物の濃度としては、0.005~0.5%程度含まれていれば有効である。


3つ目も、今から20年以上も前の1999年の特許ですね。 "その成分うち特にトリプタントリン、カラントサイドA、カラントサイドB、カランテノールは、単独に抗フケ菌性を示す。"という文面をみるかぎり、 エビネエンエキスに含まれる トリプタントリン、カラントサイドA、カラントサイドB、カランテノールという成分には、フケ菌の繁殖を防止する効能があることをうたっています。

請求にはシャンプー、養毛剤、石鹸と書かれていますが、育毛剤に含まれた場合も、当然「抗フケ菌性」効果が育毛効果と同時にある、と考えていいと思います。

エビネランエキスの育毛剤関連の特許まとめ


エビネランの特許は数多くあり、効能も多岐にわたることがわかりました。特許では少なくとも、コスメ、シャンプー、育毛剤、石鹸、工業用途と多くがその効能をベースに 特許を取得しているようです。

そのうち、発毛・育毛剤関連でめだった特許は3件見つかりました。 いずれも、20年くらい前に公開されている特許なので、その請求範囲は現在に続くものと考えられます。

エビネランエキスに含まれる特殊な成分に対して
・特殊な成分の育毛の効能

・特殊な成分と相乗効果のある成分の効能

・特殊な成分のフケ防止の効能

をうたっているものでした。

エビネランエキスの育毛効果は本当だった


特許・論文にあるかぎり、「エビネランエキスの育毛効果には科学的な根拠がなく効果がない」という主張はムリがあるようです。

特許・論文ともに、エビネランエキスに含まれる成分には、特殊性があり、効能があり、それゆえ、特許数と論文数の多さにつながっていることがわかります。

もちろん、実験のレベルと人間のレベルでは効果は違うことがありますが、 個人差があることがあるという考慮を含めた上で、 エビネランエキスの育毛効果に期待できる可能性が高いのではないかと思われます。

以上、エビネランエキスの特許のレポートでした。

>> エビネランエキスの育毛剤で髪がふんわり!



(この記事は、2018年5月30日に更新しました) 更新日:2018/05/30